
ブッチャート・ガーデン(The Butchart Gardens)はカナダのBC州バンクーバー島にある100年以上の歴史を持つ巨大な植物園で、カナダ国定史跡に指定されています。州都ビクトリアの北部に位置しており、ビクトリア観光の際に訪れる観光客が沢山いる、定番の観光地のひとつとなっています。
ガーデンの概要
119年の歴史を持つ植物園は、55エーカーの広大な敷地内に、約900種類の様々な植物が植えられており、26個の温室が設置され、50人以上の庭師の方が働いています。
歴史

オンタリオ州に在住していたセメント製造業者のロバート・ブッチャートが、石灰石の採石場を求めてカナダ西海岸に移り、1904年に採石場近くに邸宅を建てました。
妻の発案で、横浜出身で当時ビクトリア市で人気になっていた日本人造園家、岸田伊三郎によって1908年頃、邸宅に日本庭園が作られました。その日本庭園は人気を集め、1909年から採石場跡地を庭園として整備し、『Sunken Garden』として1921年に完成しました。そして1926年にテニスコートをイタリア式庭園に変え、1929年に家庭菜園をバラ園に変えました。
現在もブッチャート・ガーデンはブッチャート家が所有し、現在の園長はひ孫が務めています。
場所
ガーデンはビクトリア中心地から車で30分程の場所に位置しています。バス1本で行くことも可能ですが、1時間程かかります。
住所:800 Benvenuto Ave, Brentwood Bay, BC V8M 1J8
営業時間(2023年)
ガーデンは年中無休ですが、季節によって営業時間が異なります。
- 4/1–5/31 9:00 AM – 5:00 PM
- 6/1–9/15(月・火)9:00 AM – 5:00 PM|(水-日)9:00 AM – 10:00 PM
- 9/16–9/30 9:00 AM – 5:00 PM
- 10/1–10/31 9:00 AM – 4:00 PM
- 11/1–11/30 9:00 AM – 3:30 PM
- 12/1–12/24 3:00 PM – 9:00 PM
- 12/25 休業
- 12/26–1/6 3:00 PM – 9:00 PM
入場料金
チケットの料金はシーズンにより$10ほど異なります。当日ゲートでチケットの購入をすることも可能ですが、事前にオンラインで購入することもできます。
- 大人:$21.80 – $39.50
- 学生(13 – 17):$10.90 – $19.75
- 子供(5 – 12):$2.00 – $3.00
- 4歳以下:無料
車で来場する場合は、駐車場入り口にゲートがあり、その場で人数分の入場料金を支払か、または事前に購入したオンラインチケットを提示します。(駐車料金は無料)


ワンちゃんもリードを装着することが条件で入場できます!
ガーデンの内部

大きく分けて5つのエリアがあり、ブッチャート・ガーデンで一番有名な景観がある『Sunken Garden』・『Rose Garden』・『Italian Garden』・『Mediterranean Garden』・『Japanese Garden』があります。
その他、トーテムポール・噴水・カルーセルや、レストラン・カフェ・お土産屋さんも併設されています。
















注目のポイント
動物や昆虫
園内にはいくつかの場所で植物で作られた生き物が設置されていました。




噴水
園内には3つの噴水スポットがあり、特に『Ross Fountain』は大きな池の中にある形が変わる噴水で、木々の背景と融合した噴水は壮観でした。



日本庭園
日本庭園入り口には鳥居があり、地面にはコケ、そしてカエデ・ブナ・もみじの木・竹など日本らしい植物や景観が広がっています。








温室
レストラン「Blue Poppy Restaurant」のすぐ横には、満開の花々と鯉が数匹泳いでいる温室があり、中へ入ることはできませんがガラス越しに見学ができます。

カルーセル
2009年に導入されたカルーセルは一回2ドルで乗車でき、手彫りの木製の動物など30台が並んでいます。

トーテムポール

2004年9月9日にブッチャート・ガーデンの100周年を祝うとともに、地元先住民の豊かな文化遺産を称えて献納されました。
ガーデン併設のお店
ガーデンには庭園の他にもカフェ・レストラン・ジェラート店・お土産ショップが併設されています。

カフェ・レストラン・お土産ショップへのワンちゃんの入場はできません。
Coffee Shop

コーヒーショップは閉園時間までオープンしており、コーヒーをはじめ、ホットドックやサンドイッチなどの軽食も提供しています。テイクアウトをするかテラス席を利用すれば、愛犬と食事をすることもできます。
ジェラート店

ガーデンの出口近くのイタリアンガーデンには、自家製ジェラートとソルベを販売するお店があり、18種類のフレーバーは季節によって異なり、地元産の食材を使用しています。ここの料理スタッフたちは、このジェラートの作り方を学ぶためにわざわざイタリアに渡ったそうです。
The Blue Poppy Restaurant

アトリウムスタイルの開放的で明るいレストランには、沢山の植物が装飾されており、窓からは花畑が見えるので、綺麗で豪華な花々を鑑賞しながら食事を楽しむことができます。
メニューはサンドイッチ・カレー・ステーキ・パスタ・バーガー・チキン料理からスイーツまで幅広く、新鮮な旬の食材を使ったカジュアルな料理を楽しむことができます。詳しいメニューはコチラ
The Dining Room

The Dining Roomではアフタヌーンティーが頂け、通常のメニューから・グルテンフリー・ベジタリアン・ビーガン・キッズ用など様々取り揃えています。メニューは季節ごとに変わり、地元の新鮮な食材を使って作られています。
料金は大人1人当たり$50、子供$30程です。詳しいメニューはコチラ
お土産ショップ

お土産ショップには、植物の種、地元の職人が作った一点もののギフトから、カナダやバンクーバー定番のお土産品まで幅広く品揃えされています。




まとめ

ブッチャート・ガーデンでは約2~3時間ほど庭園全てを見て回るのにかかりました。今回は春の季節に訪れましたが、季節ごと見れる植物が異なるので、次はぜひ違う時期に訪れてみたいです。
季節別の植物園で見学できる花について詳しくはコチラ
↓滞在日数別でバンクーバーとビクトリアへの旅行プランを紹介した記事はコチラ

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