カナダのお金事情│クレジットカードやデビットカードは必要?

カナダへの旅行や留学で役立つ「カナダのお金について」「消費税について」「チップについて」「カナダでお金を使う方法」「銀行口座の開設方法とデビットカードの作りなどのお金事情を紹介していきます。

カナダのお金の種類

カナダの通貨単位は「カナダドル(Canadian Dollar/CAD)で、紙幣は5ドル、10ドル、20ドル、50ドル、100ドルがあります。またコインは5セント(Nickel)、10セント(Dime)、25セント(Quarter)、1ドル、2ドルがあります。※1セントコインは2013年に終了しました。

紙幣には歴代の大統領やエリザベス女王がプリントされています。

https://en.wikipedia.org/wiki/Banknotes_of_the_Canadian_dollar

消費税(BC州の場合)

バンクーバーがあるブリティッシュコロンビア州(BC州)では、消費税制度として5%のGST(Goods and Services Tax/連邦税)7%のPST(Provincial Sales Tax/州税)という2つの主要な税で構成されています。

↓各州の消費税の仕組み

https://www.crowe.com/ca/crowesoberman/insights/canadian-sales-tax-registration-requirements

GST(Goods and Services Tax)

  • GSTは連邦政府によって課せられる税金で、一律の税率5%が適用されます。
  • GSTはほとんどの商品とサービスに適用されますが、日用品、食品、医療サービス、住宅の賃貸料金など、特定の項目に対してはGSTが課されず非課税となります。

PST(Provincial Sales Tax)

  • PSTはカナダの各州と準州が独自に課す税金で、税率と適用範囲は州ごとに異なります。一部の州ではPSTの代わりに「HST(Harmonized Sales Tax)」という統合税が適用されています。
  • PSTは一般的に商品とサービスに課され、BC州ではPST税率が7%です。

非課税(0%)

野菜、果物、パン、穀物、肉、魚、乳製品などの日常生活必需品、水道代、公共交通機関、医師の診療料や処方箋薬、家賃、保険など

GSTのみ(5%)

お菓子、調理済み食品、高級食品、レストランの食事代、美容院代、ガソリン代、光熱費と電気代など

GSTとPSTどちらもかかるもの(12%)

洋服や靴、化粧品、家電や家具類、洗剤、ペット用品、紙おむつなど

※アルコールは特別課税品対象で、GST5%とPST10%で合計15%の消費税がかかります。

現金を持ち歩く必要はある?

まず結論としては、カナダ、そしてここバンクーバーで現金を持ち歩く必要はなく、どこでもクレジットカードやデビットカードを受けつけています。

下記は、バンクーバーで生活をする私が実際に現金が必要になったシーンです。普段は1ドルも現金を持ち歩きませんが、1年に数回だけ必要なシーンはありました。

現金が必要となるシーン

  • 路上にあるパーキングメーター(支払いがコインのみのメーターが多くあります)
  • お祭りで一部のお店でクレカ使用不可(その場合、会場にはATMが設置されている可能性が高いです)
  • 中国系のお店(中国系のお店が集まるマーケットでは現金のみ使用可能なお店が多いです)
  • シェアハウスのデポジット支払い(現金または、E-transfer*での支払いが一般的です)*E-Transferは銀行口座を開設すると使用できるようになります。相手のメールアドレスのみで送金できるため、様々なカナダ国内送金の場面で使用します。

チップについて

カナダにも「チップ制度」があり、例えばカフェ、レストラン、美容院などでサービスを受けたとき、そのサービス料としてチップを支払います。

チップはサービスが良い時に上乗せしたり、悪い時には減額したりとサービスに対する満足度によって変わりますが、一般的には消費税課税前の合計金額の15%くらいです。

例えばレストランで現金を使用して支払う場合には、合計金額からチップ代を計算して渡します。またカード決済の場合は機械に「12%、15%、17%etc..」と自分で選択するボタンが出てくるので、選択して支払います。

ちなみに、ファストフード店ではチップは請求されず、カフェなど単価が安い場合は10%以下のチップでもOkです。コーヒー一杯の持ち帰りなら支払わない人も沢山います。カード決済の場合、機械によりますが、OKボタンを連打するとチップ支払い画面をスキップすることができます。

カナダでお金を使う方法

キャッシュレス化が進むカナダですが、旅行の短期滞在者や留学へ渡航したばかりでは現地の銀行口座がないのは当たり前なので、下記の手段でカナダにお金を持っていくことになります。

  • 日本円をカナダドルに両替して持っていく:学費と滞在費を事前に支払っている方以外がすぐに必要と予想される大きな出費は家賃代です。基本的には1ヵ月分の家賃+デポジット費用を入居前にオーナーさんに支払います。
  • 日本のキャッシュカードを使ってカナダのATMから現金を引き出す:引き出す度に手数料が発生します。
  • 日本のクレジットカードを使用する:使用する度に海外手数料がかかります。

↓バンクーバーでルームシェア物件の探しと料金についてはコチラ

【まとめ】カナダ バンクーバーで賃貸・シェアルームの探し方
今回はカナダのメトロバンクーバーで私が実際にシェアルームを探した経験を基に、その探し方から注意点まで詳しく紹介します。 ちなみに私は部屋探しを始めて約15日間で...

銀行口座の開設方法とデビットカードの作り方は?

カナダでは留学生でも銀行口座を開設することが可能です。

ある程度の長期滞在をする際には、親から学費や生活費の送金を受け取るため・アルバイト先から給与を受け取るために、現地で銀行口座の開設が必須となります。

そこで一番のオススメはカナダ5大銀行の一つで、支店やATMの数が多い【TDBank】です。またカナダで生活をしていく上で、銀行口座を開設するメリットは以下です↓

  • TD銀行カードはデビットカード*として使用可能(カナダではカード支払いが一般)
  • e-transfer機能を使えば、家賃などの送金がとても簡単
  • TDのATMであれば手数料無料で入出金可能

デビットカードとは?

デビットカードは銀行口座と紐づいていて、支払う度に銀行口座から直ちに引き落とされる仕組みです。その為、クレジットカードと違って借金をする状態は発生せず、使い過ぎを防止することができます。

TD銀行の口座開設方法とデビットカードの受取り方

SINナンバーの取得のためにService Canadaのオフィスに行く:SINナンバーとは、「Social Insurance Number(社会保険番号)」のことで、カナダで銀行口座の開設をする際・カナダで働く際・携帯電話を契約する際・確定申告の際など必要になるナンバーのため、ビザとは別にこのSINナンバーの取得が必須になります。

書類を準備する2種類の身分証明書(パスポート、国際学生証、ビザ、カナダの免許証など)
・現住所の確認ができる物(郵便物や公共料金の請求書、語学学校の書類など)・SINナンバー(社会保険番号)
を手元に用意する

TD銀行へ行く日本人対応を希望する場合は、ウェブサイトから事前予約をすると日本人の方が対応してくれます。また店舗へ行くとその場で口座を開設してくれます。

口座開設と同時にデビットカードを受取る:口座が開設できると、その日のうちに銀行カード(デビット機能付き)がもらえます。このカード一枚で、ATMでの現金の引き落としやデビットでの支払い等が全て可能になります。

↓カナダのバンクーバーで銀行口座を開設する方法【TDBank】とオススメのサービスプランを詳しく紹介した記事はコチラ

【解説】カナダ バンクーバーでTDBankの口座を開設する方法
カナダでワーホリに来た際、長期滞在をする際には、親からの学費や生活費の送金を受け取れため・給与を受け取るために、現地で銀行口座の開設をする方法を解説しています。

カナダでクレジットカードは作れる?

カナダではキャッシュレス化が非常に進んでおり、上でも紹介した通り、日常ではクレジットカードやデビットカードを使用するのが一般的です。特にチップを支払う際にはボタン一つで支払いが済むので早く支払いを済ませることができるのは非常に便利です。

しかし実際に留学生やワーホリビザ取得者がクレジットカードを作ることは非常に難しく、私自身も永住権取得後にカナダのクレジットカードを取得できました。

学生ビザやワーホリ期間中にはデビットカードの利用が一番オススメです!

まとめ

今回はカナダのお金事情や、特に留学生などの長期滞在者向けのお金の利用方法を詳しく紹介しました。

私は普段から現金は一切持ち運ばず生活をしていますが、現在まで現金がなく困った経験はあまりありません。数万円以内の決済であれば、Apple Watchや携帯などでかざすだけの決済ができ、スキミング(カード端末にカードを差し込み、カード情報を盗み取る方法)の被害防止にもなるのでオススメです。

お金は渡航後すぐに必要となるので、今回の記事が役に立てば幸いです!

コメント

タイトルとURLをコピーしました