今回はカナダバンクーバーへワーホリや留学などで数ヶ月以上滞在する方の事前に準備しておくことと持ち物リストについて紹介します。中には「必需品」「持っていくといいもの」「意外と使わないもの」「現地で簡単に手に入るもの」もあるので、それぞれ分けて詳しく紹介をしているので、ぜひ参考にしてみて下さい!
カナダ留学前の必須事前準備リスト
留学を考え始める際にまず決めなければいけないのは、どのくらいの期間・どの国に・どのビザを使用して渡航するかです。『カナダバンクーバー留学で利用できるビザ』は以下です。
①ワーキングホリデービザ
最長1年間働きながら滞在できるビザで、内6ヵ月まで就学もできます。申し込みの条件は、申込み時点で18歳以上30歳以下であり、最低2,500カナダドル相当の資金を有していること(口座残高証明書の提出が必須)、カナダ滞在中に使用可能な医療保険に加入していることで、申請費用として$261かかります。また1年あたりの発行数は6500人分で、申請自体は自身で簡単に行えます。(1か国あたり1回取得可能)
②コープ(Co-op)ビザ
学生ビザと就労許可証がセットになったビザで、座学期間中は20時間/週、インターン期間中(就労可能期間)は40時間/週まで働けます。滞在可能期間は申し込みプログラム次第で、申し込みにあたる年齢制限はありません。しかしインターン期間中は、専攻分野と関連のある仕事のみインターンと認定されます。ビザ申請費用は計$235ですが、加えて語学学校やカレッジ費用がかかるため、初期費用として数百万円かかります。(何度でも取得可能)
③学生ビザ
6か月を超える長期滞在で学校(高校・短大・専門学校・大学など)に通う人が取得するビザです。その為、語学学校は対象外となります。就労することはできませんが(Off-campusビザ申請で就労可能)現地での学生ビザ延長は可能です。年齢制限はありません。ビザ申請料は計$235かかり、そこに学校の費用がかかります。(何度でも取得可能)
④Post-graduateビザ
カナダ政府認定の教育機関で8か月以上のコースを卒業した方に与えられる就労ビザで、期間は終了した学習課程の期間により異なり、最大3年間取得できます。
⑤観光ビザ
6ヶ月以内の滞在であれば語学学校、専門学校、カレッジなどの学校に、観光ビザのみで通うことができます。
カナダのワーホリビザは毎年6500人と上限はありますが、よほど申請が遅くない限り簡単に取得できます。また申請から取得までは約1か月程度かかります。
1. ビザの申請
ワーホリビザの場合は、代理店へ依頼をしなくても手順に沿って入力を進めれば自身で簡単に申請できます。またワーホリビザの後に、そのまま滞在し続けてワークビザの取得を視野に入れている方は、パスポートの有効残存期間が3年以上はあることをオススメします。
またビザの申請が進むと「Biometric Instruction Letter(指紋採取依頼)」が届きます。これは指定の指紋採取場所に訪問して登録を行います。
2. 語学学校を探す
語学学校に行く場合は、留学エージェントを探して申請をし、振り込み等をする必要があります。留学エージェントが提供している語学学校プログラムには、基本的に授業料・ホームステイ先または寮・食事代などが含まれています。
そのため、現地に慣れるまで・英語を上達させて現地の仕事を見つけるためにも、まずは短期でも語学学校へ通うことをオススメします。
↓カナダ留学に人気の留学エージェントを紹介した記事はコチラ
3. 海外保険に加入
海外保険はクレジットカードなどで最大3か月間保証が付いている場合もありますが、ワーホリの申請資格に「滞在期間をカバーする医療保険に加入している亊」という条件があります。ビザ発行に支障をきたさないため、また万一のケガや病気のためにも海外保険への加入をオススメします。(1年分の平均費用:20万程度)
4. クレジットカード
日本のクレジットカードを持参することのメリットは以下となります。
- 名前が印字されたクレジットカードは、バーや酒類販売店にてIDとして利用できる
- カナダではキャッシュレスが進んでいるので、現金支払い不可のレストランも多い
- チップを計算しなくて済む
- ワーホリビザで現地のクレジットカードを作成するのは審査が通らず非常に難しい
↓カナダのお金事情についてまとめた記事はコチラ
↓カナダで働く際に必要となる銀行口座の作成方法とデビットカード取得方法についてはコチラ
5. 国際キャッシュカード
日本からの送金受け取り用口座として、国際キャッシュカードを作っておけば現金がATMから引き出し可能です。
しかし送金の度手数料が発生するので、特に長期滞在予定・働く予定がある方は、現地の銀行口座を作ることをオススメします。一方で、国際キャッシュパスポートは日本から定期的に親の仕送りを受け取りたい方にとっては便利です。
6. SIMフリースマホ
現地に着いてすぐに自分のスマホを使えるようにするために、事前にSIMカードを日本で入手しておくと便利です。
SIMフリースマホとは?
通常、携帯会社(docomo, Softbank, au等)からスマホを購入した場合は「SIMロック」がかかっており、これは特定の携帯会社のSIMでないと利用できないようにする設定のことです。ちなみにApple Storeで購入したiPhoneは全てSIMフリーです。
ただし以下の条件を満たしていれば携帯会社へロックの解除が可能です。
- 2015年5月以降のアンドロイドおよびiPhone6S以上の携帯
- 携帯購入後101日以上経っていること
SIMフリースマホを持っていれば、現地の回線に対応しているSIMを挿入するだけで自分のスマホをすぐに使用できます。サービスによっては、SIMを渡航直前に日本の自宅まで配送もしてくれます。
↓カナダで自分のスマホを使用する方法をまとめた記事はコチラ
7. 「海外転出届」の提出
海外転出届にはメリットとデメリットがあるので、判断はご自身のご状況や留学期間でそれぞれ異なります。
- メリット:健康保険・年金の支払い義務がなくなるため節約ができる
- デメリット:将来の年金受給額が減る
参考資料はコチラ→http://workingholiday-syrup.com/yakusyo_tetsuzuki.html
カナダ留学前のオススメ準備リスト
1. 英語学習
渡航前にはできるだけ英語力を伸ばした状態で留学することが重要です。語学学校へ行く予定がある方であれば、できるだけ上のレベルのクラスの入ることで日本人比率はグンと下がります。
またワーホリで渡航後すぐに働きたい方は、仕事を探す上でもある程度の英語力が必要となります。
PR(永住権)の取得を目指す場合、IELTSのスコア(またはCELPIP)が必要になります。
↓英語学習にオススメのウェブサイト18選はコチラ
↓英語学習におすすめのYouTubeチャンネルはコチラ
↓海外から受講可能なオンライン英会話を比較した記事はコチラ
2. 部屋探し
語学学校へ通わないまたはホームステイをしない場合は、渡航前に事前に部屋を見つける必要があります。
物件が集まる情報サイトでは、シェアルームの様子や金額をオーナーさんが自らが作成して投稿しているので、必ず内見をするのがオススメです。
渡航前にできることは地理条件を把握する・予算を決める・内見予約を入れる・不明点を内見前に質問することです。
↓バンクーバーでシェアルームを探す方法とチェック項目はコチラ
バンクーバーはエリアにより電車料金も異なります。日々の家賃に加えて、毎月の大きな出費のひとつとなるので、どのエリアの物件なのかを事前に確認しておく必要があります。
バンクーバーの電車(スカイトレイン)の利用料金は3つのエリアごと異なり、ダウンタウンから距離が離れるZone2(赤)、Zone3(緑)になるほど高くなります。
↓スカイトレインの利用方法や料金についてはコチラ
3. 仕事探し
現地で働くことを視野に入れている方は、まずは現地の求人が載っている情報サイトを通じて、どのような仕事の募集が多く、応募条件は何かなど、求人情報を事前に調査しておくことをオススメします。
↓バンクーバーでの仕事の探し方についてはコチラ
その他のオススメの事前準備事項
アレルギー検査 | カナダでは多国籍料理を楽しめる一方、どの食材が自分の身体に合わないのか事前に検査をしておくことをオススメします |
英文履歴書作成 | ワークビザで就労を目的としている方は、事前に履歴書を作成し現地語学学校の先生や、現地で知り合った友達などに添削をしてもらうと良いと思います |
VPN登録* | 日本で観ていた動画コンテンツがカナダでは観れなくなることがあります。また公共の無料Wi-Fiを接続する際にPCを保護する目的でもVPNは非常に便利です。 |
↓*VPNについてはコチラ
絶対に持っていくべき必需品
パスポート(+コピー) | コピーも必ず持参/有効期限は要チェック(ワーホリからワークビザに切り替える際、更にパスポート残存期間が必要) |
航空券 | 長期間滞在が可能なビザを持っている方は片道のみでOK |
クレジットカード | カナダではキャッシュレスが進んでおり、チップも払いやすい/IDとして利用できる/カナダでクレカを作成するのは非常に難しい |
ビザや語学学校の書類 | 書類一式、必要と思われるものは全て印刷して持参 |
海外旅行保険の書類 | ワーホリビザを取得するには海外旅行保険の加入が必須 |
SIMフリースマホ | 日本で契約をし現地でSIMを挿入する、または現地でSIMを購入する |
スーツケース | 行よりも帰りの荷物は増えるので、大きめを2台は持参するのがオススメ |
↓おすすめのスーツケース購入&レンタルサービスを紹介した記事はコチラ
持って行くといいもの
衣類
下着(女性) | 米国サイズは大きく、小さいサイズほど売切れるので |
スポーツウェア | 自然が多いので、ハイキングやスポーツをする機会が増える |
ヒートテック | バンクーバーにもユニクロはありますが持って行って損なし |
サングラス | 夏は日差しが強い |
コート | 厚手の防水加工されたコートを持参または現地調達(冬は雨が多いため) |
折り畳み傘 | 現地の方はあまり傘をささないが雨の季節は長いのであると便利 |
充電器 | プラグは日本と同じなので変換器は不要 |
↓バンクーバーの気温と服装についてはコチラ
日用品
歯ブラシ | 小さめや硬めが好みの方 |
コンタクト | 滞在期間分の持参をオススメ |
日焼け止め | 紫外線は非常に強い一方、日本にはないSPF80や100が主流で肌への負担は大きい |
試供品 | 旅行用にあると便利 |
化粧品 | 英語表記は見分けるのも難しい/現地の化粧品は当たり外れがある |
ミニ裁縫道具 | 持ち運び可能なミニサイズがあると便利 |
爪切り | 必ず使うものなので |
スリッパ | シェアルームなど共有部分にて土足では歩きたくない方 |
小物干しハンガー | あると何かと便利 |
洗濯ネット | 日本製よりパワーが強く、乾燥機に移す時も楽なので |
ポケットティッシュ | 現地で手に入らないのであると外出時に便利 |
エコバック | 特に小さく折りたためるのがオススメ/カナダで袋は全て有料 |
お箸 | 現地の100均300円程で購入できるが、すぐ必要になるので |
水筒/タンブラー | 水筒持参で節約する/カナダでは持ち帰り用カップ代がかかる(店内のカップなら無料) |
食品
だしの素 | 色々な料理に使えて便利 |
麦茶パック | 日本のように自動販売機がない/日々の節約になる |
パスタの素 | 特に和風系「たらこソース」などがオススメ |
缶詰 | 非常食としても便利 |
のり | 現地調達は高い/かさばらないので |
グミ | 海外製に比べて日本のグミはクオリティーが高い/ホームステイ先のお土産にもオススメ |
スーツケースに余裕がある場合はできるだけ自分の好きな日本食を詰めることをオススメします。
バンクーバーにも「日系スーパー」や「日系100均」はありますが、日本で買うよりも価格は2倍・3倍以上はして、よっぽど欲しくない限り購買意欲はわかないかと思います。また食品は消費するので帰りの荷物の邪魔にもならないためです。
↓バンクーバーで日本食が手に入るお店はコチラ
医薬品
目薬 | あまり品揃えが広くなく、特にクールタイプはない |
酔い止め | 必要になった時すぐに飲めるように |
花粉症の薬 | バンクーバーでも花粉がとても飛んでいます |
鎮痛剤 | 現地で売られている鎮痛剤は日本の2-3倍以上効果が強く、胃や身体の負担になる |
医薬品はスーパーや薬局に行けば手に入りますが、英語表記のため何を買えばいいかわからない・効力が日本製に比べ強いなどデメリットがあります。普段から使う可能性のある医薬品は一通り持参することをオススメします。
文具
0.3mmのボールペン | 無印や日本の百均等で入手可能ではありますがとても限られています |
フリクションペン | 今のところバンクーバーで見たことがありません |
ハサミ | 購入品のタグを切るなど、意外とすぐに必要なため |
ルーズリーフ | 海外製はノートの質が悪い/穴の数が違う |
文具はスーパーマーケット、カナダの100円均一「Dollarama」や日本の「ダイソー」、大型文具店の「Staples」などで購入可能ですが、日本製品ほど質が良くないのと、ダイソーでは日本の商品が2倍以上の価格で販売されているので、特にかさばらないペン類は持参がオススメです。
電子機器
ドライヤー | すぐに必要/貸し出している物の性能が良いとは限らない |
持ち運び用充電器 | 外出時にあると便利 |
ノートパソコン | 履歴書の作成/英語学習/ブログの執筆など使用用途は様々 |
スマートウォッチ | 健康維持/運動記録(歩く機会は自然と増えるかと思います。) |
タブレット | 映画や動画視聴/参考書は電子版購入がオススメ |
イヤホン | シェアルームではイヤホンで騒音防止 |
タコ足コンセント | 電化製品がいくつもある方は持参すると便利 |
その他オススメの持ち物
国際免許証 | 作成後3か月間使用可能/レンタカーを借りる際に必要 |
コストコカード | カードは世界中で使えます |
↓カナダのバンクーバー(BC州)の運転免許証に切り替える方法についてはコチラ
持って行かなくてもいいもの
服 | 日本とカナダでは服のテイストも異なり、好みが変わる可能性があるのでお気に入りのみ持参 |
参考書 | 普段から使用している数冊のみで、欲しくなった時は電子版の購入がオススメ |
電子辞書 | スマホで十分(Wi-Fi環境はとても整っています) |
変圧器 | 日本と同様のプラグ形状で、電圧も大きな差はありません |
日本のお土産 | ホームステイ先に必ず何か持って行く必要はない/お菓子などで十分 |
まとめ
バンクーバーには日系スーパー、ダイソー・無印良品・ユニクロなど日本食や雑貨が手に入るお店がいくつもあります。その為、そこまで持参する必要はありませんが、価格は日本で購入するよりも2~3倍は高いので、到着後すぐに使うものや、スーツケースに余裕があれば日本食を持参するのがオススメです。
今回の記事がバンクーバー留学の事前準備と荷物選びに役立てば幸いです!
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